医療事務 通学

高卒フリーターの医療事務資格取得への道

高卒。日本の経済が復活の兆しを見せるなか、中途採用だけではなく、新卒採用も求人枠や募集企業が増加傾向になるなど明るい話題が増えており、中卒高卒の採用枠拡大にも景気変動の影響は少なからず期待されています。

就職浪人をした既卒生、フリーターの道を進んだ大学中退者など、現在定職に就いていない立場から考えると、希望が見え始めた状況といえるのではないでしょうか。現状を切り開くための資格取得への道のりはどんなものなのかたとえば現在の状況を高卒のフリーター、取得資格のターゲットを診療情報管理士にしぼってシミュレーションをしてみましょう。

診療情報管理士は民間資格であり、受験には条件があります。日本病院会の診療情報管理通信教育を受講する、あるいは診療情報管理士受験認定指定校にかよって指定された教科を受講することです。

通信教育が一番ラクなようではありますが、注意すべき点として診療情報管理士の通信教育の受講資格には短大または専門学校の卒業があります。高卒フリーターであれば通信教育よりも実際の指定校に通ってしまうのが一番の近道です。全国に大学、専門学校合わせて非常に多くの指定校がありますので、最寄りの学習環境を探してみましょう。

もちろんたくさんの受講者のいる人気の資格です。ライバルも多いシゴトではありますが、これからのニーズを考えると医療業界の拡大傾向は見過ごせない部分です。高卒フリーターからのキャリアアップ、頑張って狙ってみるのもアリだと思います。

メディカルクラークを目指す短大で目指す事

厚生労働大臣認可の財団法人日本医療教育財団による医療事務の資格、メディカルクラーク。

年間数万人が受検する大規模な資格であるため専門学校や社会人向けのスクール、大学などさまざまな場所で資格取得を目指した学習が進められる環境があります。では短大ではどうでしょう。全国にメディカルクラークを目指せる短大がありますので学習環境は各地に存在します。

そこでは医療保険制度や診療報酬請求の仕組み、医療用途のコンピューターの操作まで非常に多岐にわたることを学んでいきます。

まず大事なのが、試験は実技もあります。メディカルクラークコースのある短大に通うことで実際の医療機関での病院実習などもあります。専門知識の蓄積だけでなく現場での立ち回りや対人折衝能力なども重要なスキルです。

勉強以外にこういったスキルの強化を高めていくことをまずおすすめします。お友達やご家族を練習相手に接客応対のシミュレーションをしたり、印象的な笑顔作りを研究してみたり。

それらの経験や得意分野をしっかりと磨き上げ、紹介や派遣、自力での内定獲得などの採用につながれば、晴れて「勤務開始」となります。ただ、ここで何より重要なのが、医療事務の現場は「未経験の場合の待遇が決して高くない」ということです。

そのためにも、想定される給与での生活水準のシミュレーションをしておくことはもちろん、数年、数十年先を見据えてご自身のキャリアパスをしっかりと設定しておくことが大事といえるでしょう。

今さら聞けない医療系横文字のおさらい

カタカナやアルファベットなどの横文字が世の中にあふれ出した今。次々と新しい言葉が生まれていく今。少しでも勉強を怠ると当たり前に使われている会話のなかの専門用語がまったくわからず話についていけない、などということがよくあります。

知ってて当然、今さら聞くのも恥ずかしい、そんな用語について基本からおさらいをしていきましょう。今回紹介するのは「メディカルクラーク」と「レセプト」。どちらも聞き覚えは十分にあると思います。

まず「メディカルクラーク」とは。財団法人日本医療教育財団の実施による医療事務技能審査試験のこと。医科歯科それぞれに1級2級があり、1級取得のためには実技試験、ペーパーテストの他に3年以上の実務経験も必要になります。

次に「レセプト」。これは医療機関が自治体などに請求する医療費の明細書のことです。医科歯科の場合は診療報酬明細書、薬局での調剤の報酬の場合は調剤報酬明細書といった項目になります。患者の個人情報や診療、検査の回数や内容などが記載されます。これらを点数化し、引き換えに医療機関は診療報酬を得るのです。

レセプトコンピュータという専門の機械を導入し、こちらの電子化が進められていましたが、最近のパソコンの高性能化もあって一気にデジタル化が進んでいます。とりわけ横文字が多く使われる医療現場においては新しい言葉への順応性も求められます。こまめに用語のチェックはおこなっていきましょう。

医療事務関連の資格と年収の関係を考える

やはり就職、転職において、シゴトのやりがいや業務内容なども気になりますが、給与面での条件が最も気になる、というかたも多いでしょう。

医療事務の場合、基本給+資格給+諸手当という図式で条件面が設定されることがほとんどだと思います。さらにパート採用や派遣による勤務形態もあるので、現場での給与体系はかなり複雑化しているのが現状です。

個人クリニックの開業が増えたことでさらに労働条件も多様化している今、何の資格でどれほどの給与アップにつながるかはそれぞれの勤務先における資格の評価にゆだねるしかありません。

ただ難易度の高いことでいけば厚生労働省認定資格でもある「診療報酬能力事務認定試験」は非常に強い武器になることは間違いありません。キャリアアップのみならず給与アップにおいて少なくとも交渉材料、判断材料になると思います。

特定の資格取得で月収が数万円上がる職場もあれば、「資格手当」として一律に低額支給されるだけのケースもあるようなので、ご自身の取得資格、あるいは取得予定のスキルがどう給与面に影響するか、面接段階で早めに聞いておくことが大事だと思います。

当然新卒ならば大卒か高卒か専門卒か、転職であれば前職でどのような業務に従事していたのか、そこでどんな実績があるのか、それらに加えて資格手当、残業手当などが乗っていくことになるので、条件面をあいまいな理解にしたまま就業開始というのはトラブルにつながりやすくなってしまうのでぜひご留意を。

新しくできた医療事務系の資格の効力は?

「医療秘書」という資格についてはご存知でしょうか。最近注目されるようになった新しい資格なのですが、「医療事務」との違いはいったいどのようなものなのでしょう。

もともと診療報酬やレセプトに関する書類作成業務などいわゆるパソコンを用いた事務作業を多く担当しているのが医療事務です。これらはよくある一般業務になります。

これに加え、病院や働く環境によってはドクターのスケジュール管理や学会資料の作成アシストをしたりファイリングのお手伝いをしたり、という業務も兼ねることがあります。こういったケースが増えていくにつれ、「ドクターにも秘書が必要でしょう」という機運が高まったことで誕生したのが「医療秘書」という職種であり「医療秘書技能検定試験」なのです。

そしてこの新しい資格、実はこちらの資格を活かせる職場はまだまだ非常に少ない、というのが現状です。理由はひとつ。医療事務のみならず医療秘書まで置くとなると、雇用側にニーズが少ないのです。多忙なドクターが複数在籍する大病院のような環境でないとなかなか医療秘書の採用の現実味については難しいところです。医療事務の皆さんでまかなえてしまう部分も多いからです。

とはいえ医療秘書が居ることで医療機関の評価がアップするという事情もあるようで、これから先確実に需要は広がっていくものと思われます。ライバルは増え続けていきますが、早いタイミングで業界入りしておくことのメリットも多いはずです。
決してラクな道のりではありませんが、可能性の大きなキャリアパスになることも期待できます。

職業訓練校では学びにくい現場感の予習方法

職業訓練校といって皆さんがイメージするのはどのようなコースでしょう?おそらくパソコンや商業系のイメージが強いかもしれませんが、医療事務も非常に人気が高いのです。

そして職業訓練校といえば重要なのが入校するために面接が存在すること。ここを突破するために志望動機や学習の熱意のアピールなどをしっかりと作りこんで面接に臨んだが故に合格後に気が抜けてしまうようなケースにもつながってしまうこともありますが…。

しかしながら、入校後に職業訓練校で教えてもらうこと、学ぶこといえば当然医療事務で必要とされる基本的な知識や機械の操作など、非常にベーシックなスキルです。各人の習熟度の差もそこまで大きなものではないでしょう。

ではどこでライバルとの差別化を図っていくのか。ヒントはそこで積むことの難しいノウハウ「対人の接客スキル」です。実際の医療現場では書類やパソコン相手だけでなく、実際の人間と相対します。そこで必要になってくるのがその対人折衝能力です。

これだけ聞くと身構えてしまいますが、大半がお子さんやご年配の方と接する時の配慮、男性が女性の多い職場で働く上で気をつけることなど、一般的な常識だったりすることも多いのです。職業訓練校では教えてくれないさらにこまかい裏話は、身のまわりの現場経験者からたくさん聞くことができると思います。

さまざまな「職業訓練校では教えてくれないノウハウ」を収集し、自分のものにしていきましょう。学習が進むことはもちろん、その後のキャリアパスにも大きなアドバンテージになっていくことでしょう。

同じ「事務」職でもこれだけ違います。

「事務」という言葉がついてはいますが、「一般事務」と「医療事務」。その違いについて改めて聞かれると意外と知らないことも多いもの。ここでは個々の企業や病院での細かな違いは敢えて外し、概要をお伝えしていきたいと思います。

まず一般事務。これはよくある「事務のお仕事」として皆さんも頭に思い浮かべやすいのではないでしょうか。基本的には社内にデスクを置き、電話対応をはじめ、主にパソコンを使いながらさまざまな書類や請求書、伝票類の作成を行います。時には来客対応や備品の交換などの接客、雑務を行なうこともあります。

次に医療事務ですが、こちらも本当に幅が広いのです。医療に関するさまざまなサポート業務なので、受付対応や会計業務、いわゆる電子カルテに関わる作業や、場合によっては治療現場でのお手伝いに駆り出されることもあるようです。

そして気になる給与の待遇面。全体的にやや医療事務の給与平均のほうが低い傾向があります。こちらは経験や取得資格の有無によりかなりの変動があります。むしろ一般事務のままで進むよりもさらに活動領域や裁量、給与面での「伸びしろ」がたくさんある業界とも考えられます。

かつてはシンプルな業務内容であった医療事務ですが、電子カルテへの移行やさまざな状況の変化に伴い、非常に業務が複雑になり、また関連資格も多様化してきています。経験値やがんばりが評価につながる業種です。その意味ではさまざまな目標やライフスタイルに合わせやすいと捉えることができるでしょう。

医療事務から医療事務への転職の背景

転職理由にはそれぞれの背景があるとは思いますが、医療従事者として気になるのが医療事務から別の職業への転職を希望するかたの志望動機。キャリアアップのためなのか、それとももっと大きなビジョンがあるのか、はたまた条件面なのか。

キャリアアップ型の医療事務従事者の志望動機の典型例としては、スペシャリティを極めるべく「●●のスキルの習得に励みたい、△△の経験を積みたい」というもの。ビジョン型の代表例としては「地域に住む方々の支えになりたい」、条件面でいくと「結婚、出産、育児などライフステージの変化に伴い勤務時間が柔軟に病院で勤務したい」といったケースも多いようです。

では面接では志望動機も含めてどういった話をすれば良いのでしょうか。前職の勤務環境でもちろん具体的な転職動機は変わりますが重要な点は一般的な就職活動の面接と同じです。

ご自身の想いやビジョンをお伝えすることも大事ですが、あなた自身が新たなステージとして選ぶ環境でどのような活躍をできるのか、採用する側がメリットを思い描けるような具体的な説明をしてあげることで双方のミスマッチを防げます。

そして何よりも重要なのが笑顔とコミュニケーション能力のアピールです。老若男女さまざまな患者さんと接することになる「接客業」ですからね。そこにあなた自身のキャリアパスや医療にかける想い、自分を採用することでのメリット、を乗せてしっかりと語れるように頑張ってください。

オトコ30代が挑む難関医療事務資格の道

資格を取得するなら最も難易度が高いといわれる資格に挑戦したいもの。

そして診療報酬請求事務能力検定はその中でもかなりの高難度であるといわれ、現場でも高く評価されることが多いようです。では診療報酬請求事務能力検定試験合格者になれば引く手あまたかというとそうでもないのが就職の難しいところ。資格取得者でなければ医療事務行為を行えないわけではないので、採用する側としても、無資格者であれ医療事務の経験を積んできた実務者にどうしても目が向いてしまうこともあるでしょう。

そこに男性、しかも未経験30代が転職で臨むとしたら…。受験者の男女比や年齢のデータはさまざまなサイトでも公開されていますが、圧倒的に20歳以下が多く、次いで20代前半、そして20代後半と続き、30代の受験者となるとかなり少なくなるようで、もともと男性の志望者も少ないため、まだまだ女性の多さが際立つ時代が続くと見てよいでしょう。

実務者からの声を聞くと、正直なところ新卒採用でない限りは資格取得者よりも経験者が優遇される傾向はあるように思えます。また、女性が多い職場ですので、必要以上に男性力、とりわけ力仕事系もこなさなくてはなりません。

ここに活路を見出すならばキャリアパスを考え、深夜帯や休日勤務が可能であることを強みにする、あるいは結婚や出産の業務中断のリスクが無いこと、などがアピールポイントになる可能性が残されています。

大変難易度の高い資格であり、かつ男性の志望者も多い資格です。

少しでもライバルとの違いを出すための指針が熱意、というレトロなやり方も効果は期待できるといえるでしょう。

医療事務従事者のモチベーションとは

医療事務、とひとことで言ってもその業務内容はその働く環境によって非常に変化に富んだものになるのは言うまでもありません。

巨大な総合病院で働くケースもあれば町医者での勤務となる場合もあるでしょう。それぞれの病院でもいわばローカルルールのようなものがあったりして一概にくくれないのが現状です。

さて、先ほど申し上げたように総合病院での医療事務というと、たくさんの科が存在し、業務内容から勤務形態に至るまで非常に複雑なワークスタイルになります。当然覚えることも多く、バリバリ鍛えあげられるイメージが想起されます。やりがいを感じたい場合、非常に魅力的に見えるかと思います。

それに対して単科の医療事務は入れ替わりが激しい、定着率が悪い、との声も聞かれます。その理由のひとつに業務の単調さによる勤労意欲の低下を挙げるかたもいらっしゃいます。

本当にそうなのでしょうか。また、皮膚科、歯科、眼科などのような単科の病院で働く場合、モチベーションコントロールはどのように行なうべきでしょうか。業務内容がシンプルであるならば業務理解が早くなる、また、その科の医療事務のスペシャリストになる、といった目標設定もしやすいでしょう。さらに個別の医院の事情にもよりますが、通常の総合病院ではあまり頼まれないような細やかな診察のサポートを経験できる可能性もあります。

前述したように個々の病院により状況は異なりますが、少なくともスペシャリストへの道のりが明確にわかりやすい点では目指す道のりも見えやすいと思います。手探りの迷路よりもクッキリとした一本道を行くのも良いものですよ。